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2026.08.07

コラム記事

2026年7月28日 震度7 熊本地震で私たち家族とペットちゃんが経験したこと

震度7 熊本地震で私たち家族とペットちゃんが経験したこと

熊本県を震度7の大地震が襲いました。

私が住む熊本県宇城市は、震源地に近い地域とも言われ、大きな揺れに見舞われました。

突然の激しい揺れに、多くの方が恐怖を感じ、大切な家族や住まい、そして当たり前の日常が一瞬で変わってしまいました。

私たち家族も、その熊本地震を経験しました。

当時、我が家にはワンちゃん2匹と猫ちゃん1匹がいました。

実は、本震が発生する前日、15歳になる高齢のワンちゃんが突然旅立ちました。

今でも家族では、「これから家族が大変になることを分かっていて、あえて前日に旅立ったのかもしれないね。」と話すことがあります。

本当のことは誰にも分かりません。

長い年月を共に過ごした家族だからこそわかる事です。

地震で居なくなったワンちゃん

本震が発生した時、もう1匹のワンちゃんはベランダにいました。

突然の激しい揺れに、私自身も転んでしまい、ただ揺れがおさまるのを待つことしかできませんでした。

揺れがおさまってすぐにワンちゃんの姿を探しましたが、どこにもいません。

とても怖がりな子だったので、「きっと近くにいる」と信じて歩いて探しました。

しかし、何度探しても見つかりません。

車で探しに行こうと思いましたが、道路は陥没し、盛り上がり、とても走れる状況ではありませんでした。

余震も続き、家の片付けどころではありません。

「無事でいてほしい。」

そのことだけを願いながら、必死に探し続けました。

そして2日後。

近所の方が、我が家のワンちゃんを連れて来てくださいました。

姿を見た瞬間、安心と嬉しさで涙があふれました。

お話を伺うと、高校生くらいの若い男性が道でワンちゃんを見つけ、2日間も大切に保護してくださっていたそうです。

ご近所の方が若い男性に

「お名前、連絡先を教えていただけませんか?」とお聞きしたそうですが

「全然大丈夫ですよ。」

そう言って、お名前も告げることなく帰られたそうです。

今でも、あの時助けてくださった方への感謝の気持ちは忘れることができません。

本当にありがとうございました。

帰ってきたワンちゃんは、以前とは様子が変わっていました。

余震が起きるたびにパニックになり、玄関やドアへ向かって走り出そうとします。

怖くなると、どこへ行ってしまうか分かりません。

そのため、今でも飛び出さないように柵を設置しています。

熊本地震は終わっても、ワンちゃんの心には大きな恐怖が残っていたのです。

3日後に帰ってきた猫ちゃん

我が家の猫ちゃんは、普段は外と家を自由に行き来していました。

それでも警戒心が強く、道路へ出ることはほとんどない子だったので、安心していました。

しかし、地震が起きてから3日間、家に帰ってきませんでした。

毎日、「どこにいるのだろう」「無事でいてほしい」と祈るような気持ちで待ち続けました。

そして3日後。

猫ちゃんは体を低くし、周りを何度も見渡しながら、ゆっくりと家へ戻ってきました。

名前を呼んでも反応はなく、しばらくは落ち着きなくソワソワしていました。

翌日には少しずつ普段の様子に戻りましたが、余震が起きるたびに敏感に反応する姿は、今でも忘れられません。

ワンちゃんも猫ちゃんも、しばらくは食欲がなく、体重も減ってしまいました。

人だけではありません。

私のペットちゃんたちも、地震という大きな災害で心に深い傷を負っていたのです。

前回の熊本地震で、多くのご家族から伺ったお話

熊本ペットの訪問火葬メモリーズでは、これまで多くのご家族とのご縁をいただいてきました。

その中には、熊本地震を経験されたご家族もたくさんいらっしゃいます。

お話を伺うと、ペットちゃんの反応は本当にさまざまでした。

・パニックになって家を飛び出してしまった子

・道路へ飛び出し、事故に遭ってしまった子

・行方が分からなくなってしまった子

・恐怖で震えて動けなくなった子

・お漏らしをしてしまった子

・数日間、ご飯を食べられなくなった子

・余震が来るたびに震えるようになった子

同じ地震でも、感じ方や行動は一頭一頭違います。

だからこそ、「うちの子は大丈夫」と思わず、その子に合った備えをしておくことが大切なのだと、私たちは実感しました。

日頃からできる備え

大きな地震が起きた瞬間、人は自分の身を守ることで精一杯になります。

だからこそ、普段からの備えが、大切な命を守ることにつながります。

・フードを少し多めに備蓄しておく

・飲み水を多めに準備しておく

・食器や常備薬など、必要な物をすぐ持ち出せるようにしておく

・家具は倒れないよう固定する

・高い場所に重い物を置かない

・玄関や窓から飛び出さない対策を考えておく

・首輪や迷子札、可能であればマイクロチップを装着する

また、地震のあとに最も困ったことの一つが「水」でした。

飲み水だけではなく、ペットちゃんのお世話にも水は欠かせません。

状況によっては、生活用水として雨水を利用することも考えておくと安心です。

あの日の経験を、これからの備えへ

熊本地震では、多くの家が被害を受けました。

家具が倒れ、家の中は足の踏み場もない状態になりました。

それでも私たちが一番願ったのは、家財道具を守ることではありません。

「どうか、無事で帰ってきてほしい。」

その一心でした。

大切なペットちゃんが行方不明になってしまったら、家の片付けどころではありません。

だからこそ、災害は「起きてから考える」のではなく、「起きる前に備える」ことが何より大切です。

私たちが熊本地震で経験した出来事が、これからペットちゃんと暮らす皆様の備えにつながれば幸いです。

何も起こらないことが一番です。

しかし、もしもの時に後悔しないためにも、今日からできることを一つずつ始めてみてください。

その小さな備えが、大切な家族の命を守る大きな力になると、私たちは信じています。

熊本ペットの訪問火葬メモリーズ

➿0800-100-4575