犬の不思議な能力8選 ~地震予知?妊娠察知?すごさに驚き!~
私たちの人生を豊かに彩ってくれる、ペットちゃん。ペットちゃんの種類はさまざまですが、特に犬は、人間には無い能力をたくさん持っているといわれています。
犬と一緒に暮らしている方は、言葉では説明できないような、また科学でも解明できないような、不思議な経験をされたこともあるのではないでしょうか。
犬のことを詳しく知れば、ますます愛犬ちゃんが愛おしくなりそうですね。
地震を予知することがある
「今日はやけに吠えているな。どうしたんだろう」
そう思っていたとき、大地震が発生!
記憶に新しい東日本大震災や熊本地震、北海道地震など、大きな自然災害の前に犬たちが異常行動をした……という事例は珍しくありません。
これは、犬に自然災害を察知できる能力があるため。
犬は、重力や空気圧など、人間には感知できないほど些細な変化も敏感に感じ取るのだそうです。実際にアメリカの地球科学調査所は、「犬はP派(大地震の前の小さな揺れ)を感じ取る」と発表しました。
猫も地震の前には姿を消すといわれています。
動物は自然界で生きてきたぶん、自然の変化に敏感なのでしょう。
飼い主さんの帰宅を察知
なんだか玄関の前でソワソワする犬。
10分後、飼い主さんが帰宅した!
……なんて、犬と暮らしている方は日常的な光景ですよね。
犬はなぜ、飼い主さんが自宅に到着するよりもずっと前に察知できるのでしょうか。
それには主に5つの理由があると考えられています。
・優れた嗅覚
犬の嗅覚は、人間の3000~10000倍優れているといわれています。風向きにもよるものの、最大で3m離れた場所まで嗅ぎ分けられるとか。
匂いを記憶することにも長けているため、大好きな飼い主さんが近くに来たら察知できるのでしょう。
・優れた聴覚
嗅覚ばかりがフォーカスされがちな犬ですが、実は聴覚も人間よりもはるかに発達しています。
可聴範囲は人間の約4倍。1km以上離れた場所の音まで聞き分けられるそうです。
飼い主さんが電話しながら歩いてきたら、声ですぐに察知できるでしょう。飼い主さんのことが大好きな犬なら、足音も記憶していそうですね。
・優れた体内時計
犬は時計が読めません。しかし、人間よりも正確な体内時計を持っているので、「そろそろ帰ってくるはず」というのが本能的にわかるとされています。
きちんとした体内時計が備わっているのは、日の出とともに目覚めて、日が落ちたら休息していた、野生時代の名残なのかもしれません。
・家族の行動の変化
「あの人がそろそろ帰ってくるから夕飯の準備をしなくちゃ」「お風呂を沸かしておいてあげよう」など、家族の行動から「そろそろだ」と察する場合もあるようです。
家族の一員として、皆の行動パターンをよく見ているのですね。
・心のつながり
犬と飼い主さんは、強い絆で結ばれています。
そのため飼い主さんが「そろそろ帰宅しよう」と思った瞬間に、犬はピンと来ることがあるようです。
いわば、テレパシーのようなものですね。
妊娠の察知
犬の嗅覚は、人間ではわからないような微妙な変化も察知できます。
女性が妊娠すると、おなか付近から発せられる匂いが変わってくるため、何らかの行動を見せることがあるようです。
たとえば警戒心が強くなったり、おびえたり、やさしくなったり……。
愛犬ちゃんが戸惑っているようなら、犬専用のスペースをつくってあげて、普段以上にやさしく接しましょう。
出産の兆候の察知
出産が間近に迫ると、犬の行動にも変化が出てきます。
おなかや下腹部の匂いを頻繁に嗅ぐようになったり、落ち着きがなくうろうろしたり。
女性のほうも、犬の行動から「そろそろか」と準備ができますね。
人間の世界の正しさを理解できる
テレビの投稿動画番組で、「幼い子が知らない男に連れ去れそうになったのを察知して、必死で守る犬」の様子などを見ることがあります。
これは、犬が人間の世界で何が正しいのかを理解しているからだと考えられます。
実際にミラノ大学がおこなった「犬のなつき具合」の調査によると、「ホームレスに食事を分けるやさしい役者」「ホームレスに怒鳴り散らす冷たい役者」では、前者に犬がなついたそうです。
人間の世界のルールや概念をよく理解してくれるから、私たちはいつでも最高のパートナーでいられるのでしょう。
人間の微妙な感情を理解できる
犬は飼い主さんのことをよく見ています。
街で嫌いな人に出会ってしまったら、飼い主さんの態度や声にネガティブな変化があらわれるでしょう。犬はそれに気づいて、全力で守ろうとしてくれます。
反対に、好きな人に会ったときにも犬は理解します。まるで自分のことのように喜び、見守り、背中を押してくれるでしょう。
ガンを発見できる
医学が発達した現代でさえ、ガンで命を落とす方が後を絶ちません。
気づいたときには末期で余命宣告された……という方も珍しくないでしょう。
しかし最近の研究で、犬にはガンを見分ける能力があることが判明しました。
アメリカ泌尿器科学会の発表では、ガンの人と健康な人を98%の確率で見分けられるとか。どうやら犬は、血液の中に含まれるガンの匂いに気づけるらしいのです。
飼い主さんの体調が悪いと、犬がそっと寄り添ってくれることがあります。
ガンに限らず、呼吸や汗からも何かを感じ取っているのかもしれませんね。
なお、イギリスのチャリティー団体「Medical Detection Dogs」では、“糖尿病感知犬”の育成に力を入れているそうです。
早期発見・早期治療に、犬が活躍する日はそう遠くないでしょう。
人間と心を通わせられる
悲しいことやつらいことがあったとき、犬がそっと寄り添ってくれたことはありませんか。
これは、犬が人間と心を通わせられる証拠でもあります。
犬は飼い主さんが大好き。だから、飼い主さんの心の変化には誰よりも敏感です。
ロンドン大学の研究によると、犬は「楽しく鼻歌をうたっている人間」より「泣いている人間」のほうに寄り添う傾向があるそうです。相手の心境を察知して今自分にできることをするなんて、とても健気で従順ですよね。
心が通うのは、楽しいときやうれしいときでも同じです。
良いことがあった日、ゴキゲンで帰ると犬もゴキゲンで大興奮!……なんて、気持ちが通じ合う経験をしたこともあるのでは?
ポジティブな感情は、愛犬ちゃんが2倍に増幅してくれます。
反対に、ネガティブな感情は愛犬ちゃんが半分にしてくれるでしょう。
「犬が人間に共感して心を通わせられる理由」はいまだに解明されていませんが、私は、科学で説明できない部分があっても良い気がします。
なぜなら、犬と人間の間には特別な絆があるから。
お互いに大きな愛情を抱き、信頼関係で結ばれているなら、「心」がそこにある証拠。心なんて、なかなか説明のつくものではありませんから、それで良い気がするのです。
犬が持つさまざまな能力は、私たちの暮らしを驚きや感動で彩ります。
「こんな能力があってびっくりした」など、愛犬ちゃんとのエピソードがあったらぜひお聞かせくださいね。
まとめ
犬にはさまざまな能力が備わっています。
嗅覚や聴覚などは人間よりも遥かに優れていたり、また人間には無い第六感を持っていたりと、たくさんの可能性に驚きの連続です。
犬は、自分のすべてを懸けて、全力であなたを守ろうとしてくれます。
足りないところはお互いに補い合いながら、うれしいことは2倍に、悲しいことは半分こ。
愛犬ちゃんとの生活を、これからもたくさん楽しんでくださいね。