ハムスター、うさぎ、小鳥… 小動物の行動の意味を知って、もっと仲良くなろう
小さなサイズの愛らしいペットちゃん。
小動物を飼っていると、「どうしてこの仕草をするの?」「なにか私に合図を送っているのかな?」なんて疑問を感じることもあるでしょう。
ハムスター、うさぎ、小鳥の3種類について、行動の意味をそれぞれ紹介します。
ぜひ、ペットちゃんともっと仲良くなるヒントにしてくださいね。
ハムスターの行動の意味
ふわふわの毛並みに、キョロンとした瞳。
手のひらサイズのかわいさは、まさにハムスターならではでしょう。
毛づくろいの意味
ハムスターは、全身の毛づくろいをします。顔を洗うような仕草から体全体を撫でるような仕草までいろいろですが、毛づくろいはリラックスの証拠です。特にごはんの後や目覚めた後に毛づくろいする場合、ご機嫌を意味します。お手入れが終わるまでそっと見守ってあげてくださいね。
しかし、病気を意味する毛づくろいもあります。お迎えしたばかりだったりゲージが汚かったりするとストレスで皮膚病を発症することも。毛並みがおかしければ、早めに動物病院へ連れていきましょう。
耳を立ててキョロキョロの意味
ハムスターは視力が弱く、基本的に嗅覚や聴覚だけを頼りにしています。
耳を立ててキョロキョロしているのは、周囲の情報を収集しているサイン。野生の名残で「自分が今どこにいるのか」「近くに敵はいないか」などを一生懸命確認しているのです。
おどかさないように、落ち着くまで見守ってあげてください。
丸くなる
ハムスターは、ボールのように丸くなることがあります。
このとき、目をよく見ると閉じているはずです。
ハムスターは寝るときに丸くなるので、良い夢が見られるようにそっとしてあげましょう。
声を出して鳴く
ハムスターは基本的に声を出さずに生活します。「キーキー」「ジジッ」「キキッ」など鳴くようなら、何か嫌なことがあるサイン。まだお迎えしたばかりで飼い主さんに心を開いていなかったり、怯えていたりするのかも。
もし飼い主さんが遠くにいるのに鳴いているなら、体の不調を疑ってください。ハムスターは病気になると右肩上がりに悪化するので、早めに動物病院へ連れていきましょう。
うさぎの行動の意味
抱っこするのにちょうど良いサイズのうさぎ。
うさぎは感情を読み取りにくい動物といわれています。「なついてくれない」と思うこともあるかもしれませんが、実は警戒心が強いだけで、飼い主さんへの気持ちをさまざまな仕草でアピールしているのです。
鼻を高く鳴らす
「プウプウ」「ブーブー」など鼻を高く鳴らしているのは、飼い主さんに甘えている証拠。
かまってほしがっているので、優しく撫でたり抱っこしてあげたりしてください。
飼い主さんを舐める
飼い主さんの手や顔を舐めるなら、うさぎはかなり心を開いてくれています。
仲間同士でも、本当に信頼した相手ではないとしない仕草なので、もっとスキンシップをしてあげるとさらに喜ぶでしょう。
目を細める
撫でている最中に目を細めているなら、うさぎは「気持ちいい」とリラックスしています。
時にそのまま眠ってしまうこともあるかもしれません。
ほのぼのしたかわいさに、こちらも癒されますね。
飼い主さんにアゴの下をこすりつける
うさぎのアゴの下には、自分の匂いをつけるための臭腺があります。
飼い主さんにうさぎがアゴ下をこすりつけるなら、「この人は私のもの!」と周りにアピールしているのです。つまり飼い主さんは、うさぎにとって、独占したくなるほど大事な存在ということです。
体をひねっておしっこを飛ばす
これも独占欲に関連した仕草です。
特にオスによくみられるのですが、来客時に体をひねっておしっこを飛ばすのは縄張りの主張です。知らない人が自分の住み家に来たため、マーキングしているのでしょう。
後ろ足を叩きつける
うさぎがダンッと後ろ足を叩きつけるのは、何か危険を察知しているサイン。
来客に驚いて飼い主さんに危険を知らせたり、何かの不快感を表したりすることもあります。
野生では、この方法で巣穴の仲間に危険を知らせています。
耳が常に立っている
うさぎは、情報を収集しているときに耳を立てます。
お迎えしたばかりだったり、何か気になる音が聞こえたりしたときなどによくみられます。警戒中なので、ケージのお掃除などうさぎに近づく行為はしないほうが良いでしょう。
短く鳴く
うさぎが「ブッ」と短く鳴くなら、何か不快なことがあるサイン。
「エサが足りないよ」「ケージが汚いよ」など飼い主さんへ伝えたいことがありそうです。
インコの行動の意味
美しい羽とつぶらな瞳がかわいいインコ。
インコも飼い主さんになつきやすく、コミュニケーションが取りやすい小動物です。
頭を上下に振って食べたものを吐く
インコの吐き戻しは求愛を意味するといわれています。
「どうして食べたものを出すの?」と思うかもしれませんが、これはインコなりのプレゼントなのです。受け取ってもらえないと、「いらないならもらうよ!」と再び自分で食べることも。
なお、病気による嘔吐と似ているのでインコの様子をよく観察しましょう。
食欲がないときに頭を左右に振って食べものを吐いているなら、体調が悪いのかもしれません。すぐに病院へ連れていってあげてください。
背中をケージの壁にくっつける
これは、インコから飼い主さんへのポジティブなアピールです。
「一緒に遊ぼう」「こっちに来て」「何かちょうだい」などアピールの内容はさまざま。また、背中をケージの壁にくっつけたまま「黙る」「おしゃべりする」「鳥かごをくちばしでつついて鳴らす」などインコによってもアピール方法が異なります。
いずれにしても、飼い主さんは一度インコの元へ行ってあげましょう。
飼い主さんの側で頭を下げる
飼い主さんのところへ寄ってきて頭を下げる場合、インコはかなり甘えています。
撫でてあげると喜びますが、時に「かゆいところがあるの、かいて」のサインということもあるので要注意。
とにかく、インコにたっぷり触れるチャンスなので、コミュニケーションを存分にお楽しみください。
飼い主さんを見つめる
インコは知能の高い小動物です。
大好きな飼い主さんを観察するのが好きなので、見つめられていることに気づいたら、ゆっくりまばたきしてください。これはインコにとって「信頼しているよ」というメッセージになります。インコも飼い主さんへまばたきを返してくれたら、信頼関係確定ですね!
ちなみにインコが先にまばたきしてくれることもあります。ぜひ、同じようなスピードで返してあげてください。
メスが狭くて暗いところによく潜る
メスが鳥かごの中や放鳥中に頻繁にこの行動をするのは、卵を産むサインかもしれません。
背中を触ると、交尾したと勘違いしてさらに産卵の確率が高まります。
頻繁な産卵は健康上好ましくないうえ、場合によっては卵が詰まって深刻な事態になることもあるのでご注意ください。
オスがモノに対してお尻をこすりつける
オスは、丸めたティッシュやおもちゃなどを対象に交尾の真似をすることがあります。同時に、求愛を意味する「吐き戻し」をおこなうことも珍しくありません。
頻繁な発情は病気の元です。発情の対象を特定したら、速やかに撤去するのが好ましいでしょう。
<まとめ
ハムスター、うさぎ、小鳥などの小動物にも“心”があります。
行動でアピールすることが多いので、ぜひ受け取ってあげてくださいね。
それぞれの行動の意味を知れば、今よりもっと仲良くなれるはず。
たっぷりコミュニケーションを取って絆を深めていきましょう。