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2026.08.24
コラム記事
お別れの時間にも、その子らしさはちゃんと残っている
ペットちゃんとのお別れに立ち会わせていただいていると、不思議に感じることがあります。

旅立ったあとも、その子の「性格」がそこに残っているように感じるのです。
もちろん、もう走り回ることもありません。
名前を呼んでも、こちらを振り向くこともありません。
それでも、ご家族からその子のお話を聞いていると、
「ああ、本当にこの子らしいな」
と思う瞬間があります。
お別れの時に聞かせていただく、何気ないお話
「この子は、とにかく食いしん坊だったんです」
「知らない人が来ると、すぐ隠れていました」
「気が強くて、ほかの子には負けなかったんですよ」
「お父さんのことだけは大好きで、いつも後ろをついて歩いていました」
「雷が鳴っても平気なのに、病院だけは大嫌いでした」
こうしたお話は、特別な出来事ではないのかもしれません。
けれど私は、こういう何気ないお話こそ、その子が確かにこの家で生きていた証なのだと思っています。
立派な思い出でなくてもいい。
毎朝ご飯を催促していたこと。
いつも同じ場所で寝ていたこと。
玄関の音がすると誰よりも早く反応していたこと。
家族が食べているものを、少し離れたところからじっと見ていたこと。
そんな小さな出来事が積み重なって、一匹のペットちゃんの「一生」になっているのだと思います。
同じ犬種、同じ猫種でも、同じ子はいません
たくさんのペットちゃんとのお別れがあります。
同じ犬種のワンちゃんに出会うこともあります。
同じような毛色の猫ちゃんに出会うこともあります。
けれど、不思議なくらい同じお別れはありません。
人が大好きだった子。
家族にしか心を許さなかった子。
少し気が強かった子。
とても臆病だった子。
何歳になっても甘えん坊だった子。
病気と長く付き合いながら頑張った子。
大きな病気をすることなく長生きした子。
一匹一匹に性格があって、一つ一つのご家庭に違う暮らしがあります。
だから私は、ペットちゃんを「犬」「猫」「うさぎ」といった種類だけで考えないようにしています。
そのご家族にとっては、
世界に一匹しかいない「うちの子」だからです。
「困ったところ」まで、いつか大切な思い出になる
生きている頃には、少し困っていたこともあります。
夜中に起こされた。
壁を引っかかれた。
靴をかじられた。
ご飯を盗み食いされた。
散歩からなかなか帰ろうとしなかった。
病院へ連れて行こうとすると逃げ回った。
その時は、
「もう、本当に困った子だね」
と言っていたかもしれません。
ところが、お別れの時になると、ご家族はそんな話をしながら少し笑われることがあります。
「最後まで食いしん坊でした」
「本当に頑固だったんですよ」
そう話される表情には、悲しさだけではなく、とても優しいものがあります。
完璧な子だったから愛したのではないのでしょう。
少し困ったところも、変わった癖も、頑固なところも全部含めて、
その子だったから愛しかった。
それが「家族になる」ということなのかもしれません。
写真には写らないもの
写真を見れば、その子の姿は残っています。
動画なら、動いている姿や声まで残すことができます。
けれど、写真にも動画にも残せないものがあります。
抱っこした時の重さ。
毛を撫でた時の感触。
眠っている時の小さな寝息。
玄関を開けた時に聞こえてきた足音。
いつも寝ていた場所の温かさ。
そして、
「この子が家にいる」
という安心感。
旅立った直後に寂しく感じるのは、姿が見えなくなったことだけではないのかもしれません。
長い年月をかけて当たり前になっていた「気配」が、突然なくなるからなのだと思います。

火葬の日は「その子がいなくなる日」ではありません
火葬の日を迎えることが怖い、とお話しされるご家族もいらっしゃいます。
「本当にいなくなってしまうような気がします」
そのお気持ちは、とてもよく分かります。
けれど、私はたくさんのお別れに立ち会う中で、少し違うことも感じるようになりました。
火葬によって、その子と過ごした年月まで消えてしまうわけではありません。
十年一緒に暮らしたなら、その十年間は残ります。
十八年なら十八年間。
二十年なら二十年間。
一緒に暮らした事実は、誰にも消すことができません。
火葬は、その子との関係を終わらせるためのものではなく、
大切に生きた身体を、最後までご家族の手で見送ってあげる時間。
私はそう考えています。
お別れのあと、ご家族の会話にその子が帰ってくる
何年か経ったあとでも、
「あの子だったら絶対ここに座ってるよね」
「この匂いがしたら飛んできただろうね」
「あの子、これ好きだったよね」
そんな会話が生まれることがあります。
その瞬間だけは、少しだけ昔に戻ったような気持ちになるのではないでしょうか。
姿は見えなくても、その子の性格を家族みんなが覚えている。
何が好きだったのか。
何が嫌いだったのか。
どんな時に怒ったのか。
どんな顔で甘えてきたのか。
それを知っている人がいる限り、その子の物語は簡単には消えません。
私が大切にしたいのは「その子のお話を聞くこと」
訪問火葬のお仕事は、火葬を行うことだけではないと私は思っています。
ご家族が、
「この子はね……」
と話してくださる時間も、大切なお見送りの一部です。
長いお話でなくても構いません。
ほんの一言でも、その子らしさが伝わってくることがあります。
私はこれからも、一件一件のお別れを同じものとして考えるのではなく、その子がどんな毎日を過ごしてきたのかを大切にしながらお手伝いしていきたいと思っています。
なぜなら、私がお伺いするのは「ペットの火葬」ではなく、
ご家族にとって世界に一匹しかいない、大切な子のお見送りだからです。
熊本ペットの訪問火葬メモリーズでは、熊本県内のご自宅へお伺いし、ご家族のお気持ちとその子らしさを大切にしたお見送りさせて頂いております。
料金や火葬の流れ、対応地域については、ホームページ内の各ご案内ページをご覧ください。
熊本ペットの訪問火葬メモリーズ
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